蒼い海を見下ろす丘に生まれた不思議で小さな美術館。この素敵な場所をアトリエに選んだ小野画伯が最も好きだった色コバルトブルーのタイルを建物の外観に張り巡らし、自然光を取り込む大きな窓が海側と山側に開かれています。朝に夕に柔らかな光が燦燦と差し込みギャラリーの空間を温かい光で満たします。光を浴びた作品群は刻々と色調を替え、鑑賞者は建物全体を一つの作品として、無垢な感覚で向き合うでしょう。その形状から「BLUE CAKE(ブルーケーキ)」と名付けた小さな美術館は、自然と作品と鑑賞者が一つに融け合う不思議な空間です。
昭和48年に三国高校を退官した小野画伯は、瀧谷寺の奥にある畑地の中に安山岩の露出した場所を見つけて、市街地から古蔵を移転改築して住まいとしました。三国湊を見下ろし日本海を遠くに望む丘の上に設けたこの住居は、小野画伯の古(いにしえ)に対する畏敬の念を込めたアイデアが細部に凝らされ、まさに、建物そのものが小野画伯の作品といえます。
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オープニング記念「ジュニアス・ツリー展」(キュレーション戸田正寿)
坂井市内の小学1,2年生が描いた花の絵3000点を一つに纏めてコラージュ。
平成17年(2005)10/22~平成18年(2006)6/8
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「ピース&ハピネス展」(キュレーション戸田正寿)
坂井市内の高齢者が描いた平和をテーマの花の絵1,000点を一つの纏めたコラージュ。
「ジュニアス・ツリー展」と対をなす企画。
平成18年(2006)6/16~8/27
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第1回「現代美術ジュニアセミナー成果展」
小学生を対象としたセミナーの活動経過やキャンプで制作した作品の展示。
平成18年(2006)9/1~10/1
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第21回「こどものみくにを描こう展」
坂井市内の小学生を対象に、三国の風物を描いてもらうコンペ。入賞作品150点をみくに文化未来館ストリートギャラリーで展示。
平成18年(2006)9/29~11/21
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第1回「福井県高校生現代アートビエンナーレ」
県内の高校美術部へ呼びかけてコンペを開催。8月上旬にONO MEMORIAL全体を展示会場とするインスタレーションを実施し、天野太郎氏、山本圭吾氏などが審査。入賞策16点を展示。
平成18年(2006)10/20~11/26
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「小野忠弘と宗左近 縄文との絆 縄文との対話」
縄文美術を通して小野画伯と深い絆で結ばれた詩人宗左近(2006.6月没)を追悼した企画。宮城県加美町にある宗左近記念縄文芸術館所蔵の土器13点と小野画伯の作品を対峙して展示。
平成19年(2007)3/2~5/27
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「陶芸 現代アート展」
福井県立盲学校の生徒やOBの制作した陶芸作品41点を展示。
平成19年(2007)6/8~7/29
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第2回「現代美術ジュニアセミナー成果展」
小学生を対象としたセミナーの活動経過やキャンプで制作した作品の展示。
平成19年(2007)8/10~9/2